アルコール依存症が流行る時

精神科は流行の世界。今の流行は、双極性障害ADHDである。

今度はアルコール依存症が流行るのかな?。なぜなら、アルコール依存症の飲酒量低減薬である、セリンクロ(ナルメフェン)が本日(平成31年3月5日)、いよいよ発売されるからだ。

ただ、アルコール依存症に係る適切な研修を修了した医師が処方を行うこととの条件がついている(2月25日付の厚生労働省からの通達による)。この研修はいったい何なのか。

本当に冬?

昨夜、22時半の時点で、外気温は14℃であった。外を歩くのにコートを着ると暑いくらいである。全く冬のような気がしない。今日も靴下不要である。自室のエアコンもつける必要がない。ここ何年も1年のうち雪を経験するのは1~2日くらいである。平均気温がゆっくりと上昇するのが実感できる。

うたいろ

「放牧中」の吉岡聖恵、ソロヴォーカリストとして向き合いリスペクトを込めて歌ったカヴァーアルバム!現在「放牧中」のいきものがかりヴォーカルの吉岡聖恵が、2018年2月よりソロヴォーカリストとしての活動をスタート。大瀧詠一夢で逢えたら』、中島みゆき『糸』というJ-POP史に残る稀代の名曲達のカヴァーが記憶に新しい中、10月24日に初のフルアルバムを全曲カヴァーという形でリリース。「放牧中」である今だからこそ、吉岡が改めて様々な名曲達と向き合い、ソロとして歌いたい楽曲を自らセレクト。このアルバムは、J-POP史にヴォーカリストとしてその足跡を残してきた吉岡自身が、“一(いち)ヴォーカリスト”として楽曲にリスペクトを込め、向き合って完成した歌の表現力によって、いきものがかりとはまた一味違った、ソロヴォーカリスト吉岡聖恵としての存在感を体感出来るものとなっている。・・・・・楽しみ~

障害年金と精神障害者福祉手帳の等級

我々はただ診断書を作成するだけであるが、患者さんにとっては大きな関心事である。等級は審査医や審査会で決定される。患者さんが教えてくれない限り、結果は我々にもわからない。時に思わぬ結果が出ることがある。最近、就労する人が増えた。就労しているだけの理由で障害年金が停止になるわけではなさそうである。先日、社会機能がかなり回復している人がいて、「たぶん今回は停止になるだろう」と伝えていたのに継続になったケースがある。逆に、まず継続受給が可能だろうと予想していたのに、停止の通知がきたケースがある。わからない。同じ基準で判断されているとは思いにくい。全般的には数年前と比較し、この1年はやや判定が甘くなっている印象がある。地域差があるのかもしれない。
精神障害者福祉手帳に関しては、数年以上前と比較し、格段に判定が厳しくなっている。広島市の場合、1日2時間でもアルバイトをしているとの記載があれば、統合失調症の場合であっても確実に3級になる。ここ数年、手帳の等級が落ちたとの話が続出している。以前なら、年金が2級、手帳が1級ということはあったが、今は年金が2級でも手帳は3級という場合も多い。手帳の等級が落ちたので、年金ももらえなくなるのではないかとの不安を訴えて相談に来られる人がいる。不思議なことに広島県の場合はまた違うのである。ずっと正社員で働いているが、勤務上の問題点について記載すると3級から2級に変更になったケースがある。手帳制度ができた頃は広島市より広島県の判定が厳しかったが、今は逆転している。ここでも地域差があるようだ。
年金も手帳もいずれも書類審査である。生活のしづらさをいかに記載するかが重要である。

待てないスタッフ

「まだ入院診療計画書ができていません」「まだ処方が出ていません」「紹介状ができていません」・・・・・。当然だろう。だって、まだ作っていないのだから。今、外来診療中なのだから、そう簡単にはできない。忘れているわけではない。他の作業中なので後回しにしているだけである。なぜ待てないのだろうか。電子カルテも記載が完成しないうちにコピペで引用されたりすると、そのうち誤った伝達がされることになるだろう。

オランザピン(ジプレキサ)の力

現在、70歳代の女性。彼女は昭和45年頃、統合失調症を発症し、過去10数回の入院歴がある。悪化時には迷惑行為が目立ち、入院時は往診か警察の介入が多かった人である。もう退院して10年以上経過する。安定度は非常に高い。「この年になり、こんなに平穏な日が訪れるとは思いもよりませんでした」と言う。高齢化による安定ということもあるかもしれないが、オランザピン(ジプレキサ)の力であるのは確実である。オランザピンは揺らぎに強く、再発させにくい抗精神病薬である。たとえ揺らいでも、軽い場合は自然修復も期待できる。少し大きな揺れならしばらくの間、増量すれば良い。増量による新たな問題はまず起きない。そのうち落ち着く。別の薬剤に置き換える必要はほとんどない。他の抗精神病薬には真似できない。